成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント
成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント

新年度がはじまりました。
新しいチームや組織でのお仕事がスタートした方も多いのではないでしょうか。

初めましての方、お久しぶりの方、ずっと一緒に仕事をしている方、色んな人がいるからこそチームとしての基盤を固めておくことはとても重要です。

いつからでも始められますが早い内から始めれば、成果を出せるチームになること間違いなし!の4つのポイントをお伝えします。

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント①コミュニケーションの基本は挨拶

成果を出すチーム作りのためのコミュニケーションの基本は挨拶です。
朝、気持ちよく挨拶ができていますか?帰る時、周りの人に挨拶をしていますか?

より良い関係を築くために「コミュニケーションの質を上げましょう」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
では、どうしたらコミュニケーションの質は上げられるのか?
答えは簡単。まずは挨拶をすることです。

挨拶もろくにしないような人といきなりコミュニケーションの質を上げて会話しましょう、と言われても相手もどうすればいいか分かりませんよね。
挨拶は「あなたのことを見ていますよ」「あなたのことを気にしていますよ」という一番簡単で分かりやすいコミュニケーション手段です。



おすすめは挨拶の前に名前を入れること。
「〇〇さん、おはようございます」
「〇〇さん、今日はいつもより調子が良さそうね」
「〇〇さん、今日のコーヒーは何?」
「〇〇さん、お疲れさまでした」

挨拶がお互いに毎日できるようになったら、少しずつ会話の幅を広げていくことができるでしょう。
まずは大きな声で相手を見て挨拶をすること。お互いに挨拶ができる関係をつくることを目指しましょう。

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント②あなたのことを知ってもらう

コミュニケーションの質を上げるためにする「挨拶」の次は、会話の幅を広げてコミュニケーションの量を増やすことです。
色んな話をして仕事の話以外のことも話せるようになったら、過去の経験や成功体験・失敗体験から相手の価値観や仕事に対する想いのようなものが分かるようになります。

相手の価値観や想いを理解してコミュニケーションができれば、よりコミュニケーションの質を上げることにつながります。

そのためには、まずあなたのことを知ってもらうことです。
1対1で話す前に、「私はこんな人ですよ」「あなたが自分のことを話しても大丈夫な人ですよ」と思ってもらうことが大切です。

相手がどんな人なのか?が分からないと、どこまで自己開示しても大丈夫なのか不安になります。なので、いきなり1対1で話すのではなく、みんなに聞こえるように雑談をすればよいのです。

内容は雑談ではありませんよ?みんなに聞いて欲しいことを雑談のように話すのです。
あなたが大切にしていること、仕事に対する考え方、家族や友人のこと、これまでに力を注いできたことや失敗談でもいいでしょう。
あなたという人物がどのような人なのか、というイメージを持ってもらえれば第一段階としてはOKです。

ここまでできたら、次は1対1で話す場を持ってメンバーのことを理解する時間を取りましょう。

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント③相手がどんな人なのか、決めつけることなく話を聞く

誰かと話をしていて、明らかにこちらの話を聞いていないなと感じたことはありませんか?
それがチームメンバーや上司だったら、一緒に仕事をしていく人として信頼できるでしょうか?
もっと話したいと思いますか?

会話をしている時に脳内で起こることには2種類あります。

一つ目は「何が言いたいんだろう?」「何を伝えようとしているのかな?」と相手に意識を向けられている場合。
二つ目は「あー、この話の結末はこうだな」「これは前にも話したのにな」と自分に意識が向いている場合。

どちらが良いかは説明が無くても分かりますよね。
自分の中で脳内会話が始まると、相手が伝えようとしていることが聞こえていない、ということが起きています。

そりゃあそうです。人間の脳は同時に二つのことを処理できません。聞きながら考えている、と思っているかも知れませんが、瞬時に切り替わっているだけで一度に処理できるのは一つだけなのです。

なので、話を聞いている時には相手に意識を向けて「聞くに徹すること」が大切です。
そしてこの時に注意したいのは、相手の言葉を鵜呑みにしないということです。

ただ注目をしてほしいからあれやこれやと問題を起こす人もいますし、本当に問題を解決したくて相談しに来ている人もいます。言葉の奥にどんな想いが隠れているのか、じっくり聞いてください。

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイント④チームや組織のゴールを明確にする

チームや組織のゴールは明確になっていますか?

会社の理念やビジョンは知っているけど、それを自分の仕事にどう生かすのか?まで具体的にイメージできている人は少ないと思います。
イメージできていないままだと何となくのイメージはあってるかも知れないけど、いざ何かを判断しなければいけない場面で、迷ったり不安に感じることもあるでしょう。

3か月後、半年後にどのようなチーム・組織になっていることが理想なのでしょうか。
新しいチーム・組織になった今、改めてみんなで考えてみてもよいでしょう。

では、どうやってまとめるのか?

いきなり「どう思う?」「どうしたい?」「どうなっていたらいいと思う?」と聞かれても答えられないものです。
まず管理職であるあなたのイメージを、たたき台としてみんなに見せるとよいでしょう。
たたき台として見せることで上司が何を考えているのか、どうなればいいと思っているのかが分かります。メンバーは上司の大枠の考えを理解した上で意見をいう事ができるので、大きくずれることはなくせるし、「これは言っても大丈夫だろうか?」と思わずに安心して発言できるようになるはずです。

ここで大切なのは、メンバーから出てきた意見を頭ごなしに否定しないことです。
上司として大枠を出しているにも関わらず、真逆の意見や(あなたからすれば)的外れな意見が出てくることもあります。
そのような意見でもメンバーは勇気を出して発言した意見かも知れません。
まずは自分の考えを意見として出してくれたことに感謝をすること、そしてその意見に至った背景について理解しようとすることが大切です。

きちんとメンバーの意見に耳を傾けることができたら、結果的に採用されなかったとしても納得感のある結論になるでしょう。

メンバーの想いが詰まったゴールイメージが持てれば、それぞれの仕事をするときの指標が明確になります。
そこから個人の目標にブレイクダウンしていくことも可能になるでしょう。

チームのメンバーがお互いに協力して気持ちよく仕事をするためには、目標を明確に設定しておくことが大切です。
そして、目標設定には評価が伴います。
納得感の高い評価はもっとがんばりたい、もっと成果を出したいと思うモチベーションにもつながります。

目標設定と評価はセットで考える必要があります。
個人の目標を設定する前に、チーム・組織としての目標を明確にすることが大切です。

成果を出すチーム作りのために管理職が最初にしておくべき4つのポイントまとめ

新年度を迎えて新しい組織やチームでの仕事を始めた管理職の方へ、成果を出すチーム作りのために最初にしておくべき4つのポイントをお伝えしました。

今回の内容は新年度だから特別にやること、ではありません。日頃から意識して取組むからこそチームや組織の力が相乗効果として上がる、基盤のようなものです。

一人で仕事をするのではなくチームや組織で仕事をする醍醐味は、これまでの経験や考え方の違うメンバーがそれぞれの価値観で意見を出し合うことで、よりよい選択をすることができるという点です。

管理職の指示が絶対で管理職の意向に沿うことをしておけばよいと考えているチームと、お互いの意見や考えをぶつけ合ってよりよい意見にしていくチームのどちらが成果を出すかは説明しなくても分かるでしょう。

管理職はそのための環境をつくることが大切な役割です。自分が頑張って成果を出さなければならない!と肩肘張るのではなく、チームのために何ができるか?を考えて行動すれば、メンバーは信頼してついて来てくれるし、成果を出せるチームになれますよ。